沖縄県は養殖もずくの生産量が日本一で、全体の99%!

その沖縄の中でも最も生産高が多いのが勝連産のもずくとなっており、沖縄の生産量の約半分ぐらいの収穫量があります。
沖縄本当の西側は遠浅の場所が多く見た目の海の色などは綺麗ではありますが、もずくの養殖となると成熟までにある程度時間をかけたほうがしっかりとして太いもずくに成長するために、水深がある程度必要となり、島の東側は水深が深くなっているところが多く良い漁場や養殖に適した地形が多く存在します。

県内で2番目に収穫の多い知念地区も東側にあります。勝連地区はもずくの養殖に適したリーフ(サンゴが群生している浅い場所)から深く落ち込んでいる場所が多く、もずくの養殖に適したエリアが多く存在するので収穫量が多いのかもしれません。また海人(うみんちゅ:漁師)の数が多いのも関係しているかもしれません。
また勝連地区のもずくは非常に人気もあり、太くしっかりとした歯ごたえがあるもずくが人気の秘密です。もずくは水深が浅いと成長が早くなってしまい,しっかりと熟す前に収穫時期を迎えてしまうため細かったり、コシのないものが多くなります。遠浅で内海で養殖を行うところにはこのような傾向があります。

知念地区のもずくと勝連地区のもずくの違いは,知念産は4月頃が収穫の最盛期を迎えるのに比べ,勝連産は5月ぐらいと,1ヶ月ほど遅い頃に最盛期を迎えます。これは水深の違いによるものと考えられます。もちろん種付けの次期なども違いますが昔から収穫に適した時期に合わせていることを考えるとそれが適正であると考えています。
勝連の方が知念に比べて水深の深い場所が多く、水深が深いということは日光が届きにくく水温も低くなります。そのような漁場では成長し成熟するまでに時間はかかりますが、人気の太くコシのあるもずくになります。
もちろん中には細いほうが好みという方もいらっしゃるのでどちらが良いということではありません。



生産量は多い時には1000t!業界で2番目の取り扱い量

勝連の中でも海流や地形によって海中のミネラルや栄養分に違いがあり、それは毎年同じではないのですが,経験豊富な海人はその年にどこで多く収穫できるかを知っていて毎年安定した収穫量を確保します。それに比べ,経験の浅い漁師の場合は収穫にばらつきがあり、ほとんど収穫のない年もあります。そんな中,当社と提携をしている海人は皆で協力し合い一定の収穫量は確保していただけるため、安定的に大手の加工業者様とも提携をすることができます。

当社のもずく漁創業者(父・新屋正雄)は終戦直後,20代前半の頃から,漁業に従事し,魚,ウニ,シャコガイ等を採りながら10人家族を養っていましたが40代半ば,漁に出る体力が衰えたため,1973年頃もずく加工業をいち早く創業し,当時ほとんどなかったもずく漁に取り組み沖縄もずく業界の中心的役割を担ってきました。平成20年にはもずく養殖30周年の際に「沖縄もずく養殖業振興協議会」様より感謝状を頂きました。


現在は食品加工会社への卸売が中心で生産量は業界で2番目の取扱い量で、年間生産トン数が,多い時には1000tほどで、ここ数年収穫高が減ってきてはいますが、700~800tの生産量は毎年維持しております。
インターネットを利用して,個人のお客様向けに販売している中では一番の規模となります。





加工場は漁港から車で1分!鮮度抜群の勝連産もずくを使用

当社のもずくはほとんどが勝連産を使用しております。 当社では勝連漁協の中でも最も水揚量の多い平敷屋漁港から車で1分程度の場所に加工場があります。以前は漁港から徒歩1分程度の場所に加工場がありましたが、生産量の増加に伴い新工場を現在の場所に建てました。
これは鮮度をいかに保つかがその後のもずくを製品化した時の良し悪しに関わってきます。
当社では海人からまもなく港につくという連絡が入ると港で準備をして待ち、船から水揚げしたものをそのままトラックに積み込み工場まで移動します。
海人が収穫して港に着くまでに10~30分程度かかり、その後工場までの移動という時間を考えると、少しでも早く加工場に持ち込み加工することで鮮度と乾燥を防ぐことができます。
船が入るたびに漁港に向かい運搬をするのですが、量が少ない時にはフォークリフトでそのまま取りに行き、工場に持ち帰りすぐに作業をすることで鮮度を保つことも行っております。



工場についたもずくはその時の生育状況に見合った適量の塩を混ぜて3~4日間専用の保管庫に入れて余分な水分を取り除きます。
この時濃度の高い塩で加工すると,常温で長期保存も可能ではありますが,時間とともに塩負け現象が生じて,もずく特有のコシがなくなってしまいます。
それで,当社では鮮度保持の観点からもずくの成熟度に応じ,塩分濃度測定器で塩の濃度を加減しながら加工をします。もずくの成熟度に適した塩分濃度を定めることによって,品質を落とさず,且つ長期保存が可能になります。



最低限の塩しか使わないので、塩抜きも楽で料理時間も短縮!

3~4日かけて水分を抜いたもずくは保管庫から直接作業台に出し、異物の混入や、状態の悪いもの、他の海藻などが混じっていないかなどを一つ一つチェックしながら選別を行い業務用の一斗缶に詰めて冷蔵庫などで保管していきます。 この時に保管庫の上と下では水分の抜け具合が違いヌケの悪い上の方の水分の抜けが悪いもずくは穴の空いたかごに入れて、余分な水分が抜けるまでおいておき、状況をみながら缶に詰めていく作業を加えることで品質の安定化に取り組んでおります。
そして加工用はそのまま出荷をしますが、個人向けの商品は更にそこから一つ一つていねいに選別を行い専用の袋に入れて真空していきます。
そして真空をしたもずくは冷蔵庫、または冷凍庫に保管をして冷蔵便または冷凍便にて発送いたします。



お土産品店などで販売されているもずくはほとんど常温で配送が可能なものですが、当店では品質とコシにこだわり、送料は余計にかかりますが、もずくメーカーとして本当に美味しい状態の本物のもずくを食べていただきたいという思いから、一番おいしい生のものにできる限り近づけるために塩の量を抑えているので一般的には常温で流通しておりますが、当店のもずくは冷蔵(冷凍)便でのみお届けしております。
必要最小限の塩しか使っておりませんので塩抜きも楽で,料理時間も短縮できます。

業務用プラケース入りもずく

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